地方のリスティング広告事情と感じたこと
10/8に大分県に出前セミナーへ行ってきた。
レポートは書いていないけど、7月には広島、8月山形、その前には新潟、北海道にも遠征しているけれども、そのいずれでも感じたことをつらつらと僕の視点で綴っていこうと思う。決して何かしらの意図があるポストではなく、リアルに現場で受講者の皆さんとの話で得た感覚です。
飛行機が遅延している大分空港にて。
その1,情報が圧倒的に少なすぎる。もしくは遅い
リスティング広告の情報をネット上で提供しているブログや記事なんかは未だに多くはないのが現実ではあるけれど、例えば鷲見さんのブログはGoogleアドワーズの内容に関してはどこよりも濃くて、どこよりも早い。リスティング広告コミュニティーのLICでもそれなりのQAが生まれ、いずれも回答して参加者のみなさんとセッションしているつもりだった。
手前味噌になるけれど、このブログだって一応はリスティング広告の事を大きな漏れはなく書き綴っているつもりでいた。個人的にはリスティング広告の書籍を書いた理由だって直接話すことのできないようなクラスタへ正しい情報を目に見える形で届けたかったからという思いが強かったからだった。
だけれど、どうしても全ては届いてないのが現実として突き付けられたのが今回の地方遠征でした。その話をとある経営者の方に懇親会で直接聞いてみたら、なるほどなという現実を突き付けられた。
という言葉だ。ブログだけでは届かないものがあるし、書籍だけでは届かないものもある。それがテキストの限界という言葉で、今の僕には非常に考えさせられる言葉だった。
大多層にはテキストだけでは届かない。だからこそ、こういったリアルな取り組みも必ず必要になってくるのではないかということ。特に地方ではその傾向が首都圏よりも圧倒的に強い。
その2,リスティング広告やアクセス解析への温度差
非常に重要で忘れてはいけない視点。それはリスティング広告を何のためにやっているのか?という部分。リスティング広告やアクセス解析はあくまでECサイトの売上を上げる為の1つのツールでしかないのだ。
これは僕も理解しているつもりでいたけれど、本当に当たり前だけれど、その思いが東京のメンバーと地方のメンバーでは圧倒的な乖離があることに気が付いた。
新機能を理解することも大事。新しいテクニックを学ぶことも大事。だけれど、”誰に何を売るのか?”という視点は変わらないのだ。
ましてやアクセス解析をしっかりと利用しているというのはこれまでほんの数人だった。
その3,ほとんどのリスティング広告担当者が兼務
その2でも上げたリスティング広告やアクセス解析への温度差とも似たような印象だけど、リスティング広告を専門でやっている担当者などがいるはずもなく、デザイナーや顧客管理や企画など、何かしらとの兼務で取り組んでいることが100%で、どこかしらの記事やブログなどで情報収集している方が限りなく稀であることが正直ショックだった。
その為、どうしても前項でも取り上げたテキストの限界は否めないだろうなぁ…。
僕のブログでさえ(お声がけ頂いたのに…)、読んでくれている人数は参加者の10%もいなかったのではないだろうか…。
ここで安易に思いつくのは”情報収集しない人が悪い、勉強しない人が悪い”などという思想かもしれないけど、それは僕は違うと思うのです。少なからずある程度この業界の上のレイヤーに所属する人間が正しい情報を届ける努力をするということはこの業界に生きる”責任”でもあるのではないかなと。まぁ、とある方の受け売りですけどね。
地方のリスティング広告事情の雑感
なんだかんだでちょっとまとめ切れていないけれども、こういった形で地方で講演する機会が増加するということは僕自身も目的の一つでもあったし、テキストの限界を超えることができる唯一のチャンスなんだろうと思うので、可能な限り続けてきたいなと思います。
勿論、マンパワーで動く分だけ出来ることはかなり限られてくるだろうけども。
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今回の大分遠征は僕にとっても大きな収穫だった。さすが九州、EC熱がどこよりも高く、決してお世辞なんかではなく参加者の方々の扱っているビジネスも素晴らしいポテンシャルを抱えているものばかりで多くの刺激を頂くことができました。
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