Googleの売上から紐解く部分一致の可能性と重要性
部分一致がどのくらい有効なのかを具体的に証明したい。
そんなわけで先日から部分一致についての考察をいくつか書き溜めているわけですが、まぁ、ざっくりならできるんじゃないかということで、仮説の仮説のそのまた仮説でトライしてみました。
利用したソースは以下の3点
- グーグル3G決算も過去最高の売上97億ドル
- Google の調べでは、1 日のうち 16% が初めて検索される語句(英語版)
- 毎日Googleで行われる検索は、1,000,000,000(10億)回以上
まず、ここで気になるのはGoogleの売上です。3G決算では過去最高の97億ドルという売上を上げたわけですが、Google Japan単独での売上は公表されていません。というわけで、ざっくり過ぎるけど、公表しないということはそれほどインパクトは大きいわけではないのではないか、ということでこの中でのGoogle Japanの3G決算はおおよそ5%未満ほど(4.85億ドル)なのではないかなと勝手に推測。
5%といえば、丁度昨日、世界人口が70億人に達したのに対し、日本の人口は1.2億人というわけで、約5.8%の割合なのですからあながち間違った数字でもないのかなということで、この5%を利用します。
※注意事項※
- 正確に測るには各国の検索エンジンシェア、売上なども必要なのでこの辺まで。
- Yahoo Japanの決算と比較すると、ディスプレイネットワークのあるGoogleとはちょっと比較しきれないのでこの辺まで。
- Google Japanの売上はGoogle AdWordsだけによるものでもないですが省略。
どんどんいきましょう。更に、Googleでは10億回/1日の検索が行われているわけですから、この中で日本で検索される語句の数を引き出せば、(10億回 × 5% = 50,000,000)が日本に置けるGoogleでの1日のおおよその検索回数ということになり、その中で初めて検索される語句が出現する数は、(50,000,000 × 16% = 8,000,000)ほどと推測できます。
※ざっくり過ぎますが、あながち遠い数字でもないような。
つまり、日本ではおおよそ8,000,000/1日ほどの膨大なボリュームの初めて検索される語句で検索されている傾向にあるのではないか?といった仮説を立てることができますね。
あなたが完全一致しか利用していない場合、1日の間に新たに発生する8,000,000(800万)の検索ボリュームに訴求することはほぼ不可能となり、1か月で換算すれば約240,000,000(2億4千万)クエリの機会損失が生まれる可能性があることとなります。
※勿論、そのジャンルによって検索ボリュームは異なる。
Google AdWordsの検索クエリレポートを利用すれば実際に広告がクリックされた検索クエリだけでなく、表示された場合の検索クエリもみることが可能で、そのバリエーションの多さに驚きます。
参照:アドワーズの除外キーワードを簡単に設定する方法
Googleの売上から紐解く部分一致の可能性と重要性/まとめ
お断りしておくと、ここで算出した数字はかなりラフなものなので当てにしないこと。
僕が言いたいことはGoogle Japanで1日にどのくらい検索ボリュームがあるのか?といったことではなくて、どのくらい部分一致が有効なのか?ということです。
部分一致の仕組みや、イレギュラーも含めた特性を知り、しっかりとコントロールすることができるようになれば、まだまだあなたのアカウントは大きな利益を生み続けるかもしれません。
尚、もっと情報を集められれば限りなく近いデータは簡単に算出できると思います。もしかしたらここで紹介したデータの一部は正確なものがどこかに落ちているかもしれないし、フェルミ推定を使えばもっと面白おかしくできたかもしませんね。
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