2011年度版、お薦めしたい書籍15選


今年も残すところあと数時間となってまいりました。

なんだかんだと本当に多くのことがあった2011年でしたが、個人的にはいい意味でも、そうでない意味でも人生を左右する大きな転機がいくつか訪れましたが、人生を改めて考え直すことができた、一生忘れることのできない1年だったのではないかなと思います。

そんな話もあれですけども、こうやって時間の止まった東京で読書を繰り返すうちに今年読み漁った書籍のお薦め版をまとめたいと思います。

ちなみに、本ブログで書評として記載している書籍はある一定のラインを越えた書籍のみとしているので、紹介に値しない書籍も結構なボリュームで読んでいます。

お薦めしたい書籍15選

経営学
ヤマト運輸の元会長であり宅急便の生みの親でもある小倉昌男氏による、ありったけの経営学を詰め込んだ書籍で、ヤマトの創立から信念のすべてが学べます。今年はヤマトの話題に事欠きませんでしたが、本書を読み終わった後、ヤマト以外の運送会社を利用するという選択肢はなくなります。それほどに素晴らしい書籍で、個人的にも永久保存版です。

金融資本主義を超えて
ライフネット生命の副社長である岩瀬氏による書籍で、ただのハーバードMBA留学記にあらず、起業家、労働者などといった分け隔てはなく、働くものすべてにとって何かしらのきっかけを与えてくれる書籍なのではないかと思います。世の中にはこんな優れた人間がいるのかと思えるほど、嫉妬を生み出し、その思考から多くの学びがある書籍です。

V字回復の経営
株式会社ミスミグループ本社の現会長、三枝匡氏による書籍で、「私は本書を自分のビジネス人生の総決算のつもりで書いた」と当人に言わしめるほどの気合の入った素晴らしい書籍です。

イシューからはじめよ
現ヤフー株式会社 COO室室長の安宅和人氏による書籍です。問題解決について直接的な答えを導きだすのではなく、「何を考え、論じるべきか」から導きだすための手法が満載の素晴らしい書籍でした。

マーケティング戦争
MarkeZineの中でも紹介させていただきましたが、どんなマーケティング計画を立てるのにも、まずは「どんな戦い方をすべきか?」を考えることが重要です。少し古い本になるかもしれませんが、これらをさまざまな視点から詳細に学ぶことができる素晴らしい書籍だと思います。

広告主 アドマン春秋
森永製菓の広告部で活躍されていた著者、小宮 淳一氏による「企業アドマン春秋」から抜粋したものが本書でまとめられています。広告に関わる者、すべてにお薦めしたくなる書籍です。

コンサルティングとは何か
ドリームインキュベータの堀 紘一氏が自らの経験も交えながら本物のコンサルティングとは何かを詳細に解説しています。個人的にコンサルティングに対する思いはかなり掘氏に近いものがあり、「知っていることを教える」のではなく、何が問題かを突き止め、その答えを”一緒に考え、答えに導き、成果をコミットする”のがコンサルタントの役目なのだ改めて考えさせてくれる良書です。

マネー・ボール
今年映画にもなった原作ですね。題名から言ってただの野球論かと思いきや、野球論だけでは語りつくせないほどに面白く、分析、指標、重要要素の選び方など、さまざまな視点で描かれた素晴らしく面白い書籍で、個人的にはこの”重要要素の選び方”周りが自分の仕事にも通じる部分が多く、非常に参考になりました。

フェイスブック 若き天才の野望
既にスタートアップしているベンチャー企業に限らず、男子たるものこの書籍を読んで触発されないわけがない、とまで言い切れるほどにフェイスブックについて、マーク・ザッカーバーグについて詳細に描いている書籍です。

ビジネスを育てる
筆者の体験談やこれまでのビジネスを通して学んだ多くの経営ノウハウが集約されている書籍で、ビジネスのスタートアップ時などには非常に参考になる書籍です。

ネットで生保を売ろう!
ライフネット生命の副社長である岩瀬氏による、ライフネット生命の立ち上げから現在までを描いた、生々しい記述が多い大変興味深い書籍です。金融資本主義を超えて、とは異なる描写で描かれており、読み終わったらライフネット生命のファンになることは間違いありません。

1兆円を稼いだ男の仕事術
元NTT DoCoMo執行役員の夏野 剛氏による書籍で、NTT DoCoMo時代を丸々一冊にまとめた非常に興味深い書籍です。題名が胡散臭いですが、本書は良い書籍です。

ご冗談でしょう、ファインマンさん
リチャード P. ファインマンは1965年に量子電磁力学の発展に大きく寄与したことによって、朝永振一郎、ジュリアン・S・シュウィンガーとともにノーベル物理学賞を共同受賞した人物です。本書は、生きること、学ぶこと、そして好奇心が私たちの人生をより豊かにするということを教えてくれる素晴らしい書籍だと思います。

マリス博士の奇想天外な人生
DNAの断片を増幅するPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)を開発し、1993年度のノーベル化学賞に輝いたキャリー・マリス博士による人生を描いた書籍で、アブない実験を繰り返し、女性好きでサーフィン狂、そしてさまざまなドラッグも経験した氏の本書は300ページ超あるにも関わらず、まったく飽きさせることなく読み進めることができる書籍で、本当に楽しく、多くのことを考えさせられる素晴らしい書籍です。

裸でも生きる1、2
マザーハウスの代表、山口絵理子氏の著書です。本書の1冊目ではこれまでの生い立ちから、何故バングラデシュでビジネスを展開したのかまでが書かれており、2冊目ではバングラデシュからネパール、インドへの展開や、さまざまなトラブル等が記されており、読むものを離しません。本当に素晴らしい書籍だと思います。生きる意味、を改めて見つめなおすことができます。

2011年度版、お薦めしたい書籍15選/まとめ

ここに記載できないほどに多くの素晴らしい書籍に出会うことができた1年でした。また来年もより多くの素晴らしい書籍に巡り合えると信じて、当ブログの2011年最終ポストにしたいと思います。

書ききれなかったことも多数ありますけども、それはまた来年ということで、今年も当ブログをご拝読いただき、本当にありがとうございました。また2012年もよろしくお願い致します。

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