費用対効果の悪いキャンペーンの4つの改善方法

Google AdWords、Yahooリスティング広告ともに手の込んだ細かいアカウント設計を行えば行うほど、キャンペーン数は膨大になるケースが多く、管理に手間がかかってくるのはリスティング広告の宿命です。そんな場合でも、明確なリスティング広告の仕組みや特性を知っていれば、取るべき対処法は自ずと見えてきます。

今回は特定のキャンペーンの費用対効果が芳しくない場合の対処方法を記載しました。

以前のYahooリスティング広告では対処がしにくかった部分も、スポンサードサーチVer.3へとバージョンアップしたことで、Google AdWords同様の対策が可能となったのは、僕たちにとって非常にありがたいことでもあります。

※注意点※
今回記載したのはあくまでキャンペーン単位での改善方法です。どのクラスタでどういった対処方法があるのかを知ることは、リスティング広告の基本中の基本です。

費用対効果の悪いキャンペーンの4つの改善方法

時間帯配信


どのような商材やサービスでも、獲得につながる時間帯というものが必ずといっていいほどに存在しています。キャンペーン全体の費用対効果が芳しくないのであれば、獲得できる時間帯に配信を集中し、不要な時間帯の露出をできるだけ避ける事で問題が解決されるケースが多々あります。

ちなみに、Google AdWordsの管理画面からは[ディメンション]→[表示]→[時刻]→[時間]にて時間帯ごとの成果を見ることができますし、Yahooリスティング広告では[表示]→[時間]にて確認可能です。全体的なコンバージョンから傾向を追うには、Google アナリティクスなどのアクセス解析ツールを使って見極めましょう。

時間帯配信の設定方法は広告のスケジュール設定を利用して時間帯配信を行う方法のコンプリート版にてご確認ください。

曜日配信

時事性に影響されるような商材では、曜日ごとのコンバージョンが変動する場合も珍しくありません。そんなキャンペーンには曜日ごとに予算の配分を変更することで、ユーザーの行動につながりやすい曜日だけに強めに広告を配信することも可能です。

特に金曜日の夜はさまざまな商材でコンバージョンが減少傾向にあるケースもあります。(その逆も有り)

Google AdWordsでは[ディメンション]→[表示]→[日]にすることで日別、曜日別のコンバージョンデータを取得できますし、Yahooリスティング広告では[表示]→[曜日]から取得可能です。

曜日配信の設定方法は時間帯配信同様に広告のスケジュール設定を利用して時間帯配信を行う方法のコンプリート版にてご確認ください。

地域セグメント


商材やサービスによってコンバージョンの発生しやすい地域は異なります。例えば、魚介や海産物を北海道で売るよりも、東京に向けて予算を集中した方が効率の良い広告配信ができる可能性があります。

そんな時には、地域セグメントをかけ、効率の悪い地域を対象外として効率の良い地域だけに予算を集中させることも選択肢の一つです。

Google AdWordsでは[ディメンション]→[表示]→[地域]から都道府県ごとのコンバージョンデータが取得でき、Yahooリスティング広告では[レポート生成機能]→[地域別レポート ]にて取得可能です。

地域セグメントの設定方法は店舗型ビジネスのリスティング広告集客術、コンプリート版にてご確認ください。

デバイスの設定

全体的に費用対効果が悪くない場合でも、余分なデバイスに配信されているケースを見つけることができれば、それらのデバイスへの配信を打ち切ることでこれまで使っていた予算を獲得の伴うデバイスにさらに予算投下することが可能になります。

特にGoogle AdWordsのディスプレイネットワークでは、スマートフォンアプリ向けの配信が多くなされているケースが多く”確実に不要であろう”と、断言できるような配信先も多くみられるようになりました。

デバイスごとの傾向を見るには、Google AdWordsでは[分割]→[デバイス]にて確認可能ですし、Yahooリスティング広告では[表示]→[デバイス]にて簡単に確認可能です。

デバイスの設定を分けるタイミングはリスティング広告配信をスマートフォンとPCとで分けるタイミングとは?にてご確認ください。

商材によっては、明らかにスマートフォンへの配信は不要、となるものもあるかもしれません。

費用対効果の悪いキャンペーンの4つの改善方法/まとめ

上記ではいずれもこれまでに配信された成果を見分ける方法とそれを解決する方法を記載しました。これらのデータを基に配信を実行するには、Google AdWords、Yahooリスティング広告ともに「キャンペーン設定」から配信を微調整することが可能です。

今回は費用対効果の悪いキャンペーンの改善方法として4つ取り上げましたが、いずれの問題も解決する為にはアカウント設定の醍醐味である予算の選択と集中が重要なのです。

どこで獲得ができて、どこで獲得が見合っていないのかを見極め、予算の選択と集中を制御することで、どのようなアカウントでも(骨組みがカオス状態のアカウントはどうやってもダメですけども…)生き返る可能性があります。

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