ディスプレイネットワークの効果が下がる4つの外部要因
リスティング広告の仕組みを理解しているプレイヤーほど、コンテンツ連動型広告での取り組み、即ちGoogle AdWordsのディスプレイネットワークでの取り組みが目立ちます。検索連動型広告での取り組みは検索数に依存する部分が大きい為、更なる獲得を目指す姿勢を考えれば、これは必然的な流れと言えるのではないでしょうか。
そんなディスプレイネットワークは外部要因で成果が激しく動く場合があります。今回はディスプレイネットワークに影響を与えやすい4つの外部要因を書き出します。
競合の動向
検索連動型広告同様、競合の動向によりこれまでに効果を上げ続けていた配信先で配信されなくなるケースがあります。その結果、あまり効果を上げない配信先での露出が多くなり、結果的に費用対効果の悪いキャンペーンになってしまうことがあります。
競合から良い配信先を奪い返すには、プレースメントターゲット(手動プレースメント)にて個別にURLを指定入札し、その配信先に居続けることが重要となってきます。その際にはコンテンツターゲットよりも高額な入札単価を強いられることも少なくない為、入札後もどの程度まで入札を引き上げれば配信がされるのかをウォッチし続ける必要があります。
尚、プレースメントターゲットで効果の上がる配信先に居続けることで、競合他社がその配信先が良い配信先であると気付かせない効果もある可能性があります。
配信先状態の変更
こちら側では大きく設定を変更しなくとも1か月前の配信先と現在の配信先を見比べるとガラッと変更されているケースも多々見受けられます。それは前項で取り上げた競合の動向以外でもいくつか要因があります。
例えば配信先のアクセス数低下がその一つに挙げられます。Googleのアルゴリズムは日々変化し続けており、それは私たちのサイトだけではなく、ディスプレイネットワークの配信先にも同様のことが言えます。とあるキーワードで上位表示されていた配信先のインプレッション数が急激に変化したら、オーガニックの検索順位で見つけることができなくなっていることや大きく掲載順位を下げているなんてこともあるのです。
プレースメントターゲットを詳細に分析する際には、配信先はどのような状況でアクセス数を稼いでいるのかを見ることも時には重要な指標の一つとなり得ます。人気の配信先の中には検索エンジンではなかなか表示されないのに、多数のファンにより多くのインプレッションを生み出す配信先も存在しています。
そして継続的に成果を出し続けるには特定の配信先にだけ依存しないようにしなければなりません。
ブロックされるケース
あまり話題にならないのが結構不思議だったりするのですが、Google AdSenseの管理者は特定の広告主やカテゴリーをブロックすることができます。
やたらと張り付き、執拗に広告掲載を継続しているとサイトのイメージを守るために稀にURL指定でブロックされることがあります。どんなに入札価格を引き上げても、何度広告文を変更してもブロックされては表示されませんが、これを配信側で知る術はありません。
配信する側の事情だけではなく、配信される側の仕組みや気持ちも知るためにも、うちのメンバーには必ずGoogle AdSenseの管理者になることを義務付けています。
デバイスによる露出
ディスプレイネットワークのキャンペーンの設定でデバイスを「すべて」にしているか、「フル インターネット ブラウザ搭載の携帯端末」を含んで設定している場合、これまでにはあまり見受けられなかったスマートフォン関連のサイトへの配信がなされる可能性があり、ここ数か月の中ではその勢いが増大しているケースが多々見受けられます。
また、キャンペーンによってはiPhoneアプリをGoogle AdWordsで広める方法でも紹介した配信先、「adsenseformobileapps.com」への露出も確認する機会が増えています。費用対効果次第ではできるだけ除外設定することが望ましいでしょう。
また、場合によっては「フル インターネット ブラウザ搭載の携帯端末」への配信も抑制する方が良い場合もあるかもしれません。ここはリスティング広告配信をスマートフォンとPCとで分けるタイミングとは?でも書き出したように、デバイスごとの成果を見極めることが重要になってきます。
ディスプレイネットワークの効果が下がる4つの外部要因/まとめ
本来はもう一つの要素としてロジックの変更というのも用意していたのですが、あまりに強力な思考停止ワードなので削除してみましたよ。
Google AdWordsはどんな機能でも日々より良い方向へ改善され続けています。仮にこれまでの手法で上手く配信が行えなくなってしまったのであれば、いつまでも古びた手法にしがみつかず、新しい配信方法を見つけ出すことが重要になってきます。
今回ご紹介した4つの外部要因はいずれの傾向も詳細な配信先を日々分析していなければ気づくことはできません。結局のところ、どれだけ的確にウォッチし続けることができるかが成果の分かれ目です。
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