Google AdWordsの自動化ルールを使って広告掲載順位を固定する方法

検索連動型広告の掲載順位を2位や3位で固定して出稿したい…。

リスティング広告に携わる方であればそんな希望を抱くことや、広告主側からそういった要求を頂くことがあるかもしれません。

一昔のGoogle AdWordsでは広告の掲載順位を指定の掲載順位にする機能が有りましたがこの機能は既に排除され、2013年現在のGoogle AdWordsにはそういった直接的に掲載順位に作用する機能は存在していません。

ただし、Google AdWordsの自動化ルールを利用して掲載順位を可能な限り希望の掲載順位へと導くことが可能です。

自動化ルールとは?

まずは自動化ルールのおさらいからです。Google AdWordsの自動化ルールは、あらかじめプレイヤー側が指定した設定や条件に合わせて、自動的にキーワードや設定など、アカウントに直接変更を伝えることが可能な機能です。

例えば、「特定のキーワードで目標獲得単価よりも低いコストでコンバージョンが発生した場合、そのキーワードの入札価格を30%引き上げる」といった形や、「特定のキャンペーンで目標獲得単価よりもコストが上回ってしまった場合、そのキャンペーンの入札価格を10%引き下げる」などといった対応が可能となります。便利ですよね。

尚、自動化ルールはキャンペーン・広告グループ・キーワード単位で設定が可能なので、細かい設定も可能です。

自動化ルールを使って広告掲載順位を固定する方法

ここでは特定のキーワードだけに自動化ルールを適用してみます。まずはGoogle AdWordsにログインします。

※画像はクリックですべて大きく表示されます。

自動化ルールを適用したいキーワードの左チェックボックスにチェックを入れ、上部にある[自動化]をプルダウンし、[上限クリック単価を変更]を選択。


①→[変更内容]→[入札単価を引き上げる]→[パーセンテージ]を入力→[上限入札単価]を指定します。

②→[条件]→[平均掲載順位]→[希望の掲載順位]を入力。

③→[頻度]はどのくらいの頻度でいつのデータを参照として上記の条件を実行するかを決める場所です。ここでは「毎日08時に前日のデータを利用して自動化ルール適用」としています。

④→自動化ルールの名称をつけることが可能です。

⑤→[結果をプレビュー]することで、入力した自動化ルールにより、どれほどの変化が起こるかを抽出してくれます。

⑥→[保存]で反映。

上記の設定により、「指定したキーワードの前日の平均掲載順位が3位よりも下がった場合(3.1位、3.8位なども含む)、毎日08時に上限入札単価を500円として、10%引き上げます。」といった自動化ルールが適用されることとなります。


前述のルールとは対照的なルールを設定します。

⑦→[変更内容]→[入札単価を引き下げる]→[パーセンテージ]を入力→[上限入札単価]を指定します。

⑧→[条件]→[平均掲載順位]→[希望の掲載順位]を入力。(他の設定は前述のものと同様とします)

この条件は「指定したキーワードの前日の平均掲載順位が3位よりも上がった場合2.9位、2.1位などを含む)、毎日08時に最小入札単価を50円として、10%引き下げます。」といった自動化ルールが適用されることとなります。


[自動化]をプルダウンし、[ルールを管理]から設定された自動化ルールを確認・編集することが可能です。

ここで記載した2つの自動化ルールにより、徐々にではありますけど限りなく平均掲載順位が3位へと近づいていく設定が可能となります。

自動化ルール/まとめ

Google AdWordsの自動化ルールは今回ご紹介した以外にも、「獲得単価が安く、定期的にコンバージョンを生むキーワードの入札単価を引き上げる」であったり、「獲得単価が高いキーワードの入札単価を引き下げる、または停止する」など、細かい設定が可能です。つまるところ、リスティング広告プレイヤー自身が常に持ち合わせているルーティンワークを自動化することが可能な非常に便利な機能です。

これからのリスティング広告プレイヤーはテクノロジーを避けるなでも書きましたけど、これからのリスティング広告はテクノロジーとどう付き合っていくか?も非常に重要な指標と言えます。

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