検索連動型広告の広告グループ細分化についての1つの目安

「検索連動型広告の広告グループをどのように分けるのか?」といった質問は比較的多く頂きます。そのような質問に対してはさまざまな企業が多くの広告を出しあっている国内航空券を扱っている事業者の例で説明してみましょう。

例えば、「国内航空券 格安」と「国内航空券 激安」という検索数の膨大なキーワードに込められる意味合いはほぼ同じではあるものの、激戦している検索連動型広告上では少しでも良いユーザーにサイトへ訪問してもらうために下図のようにキーワードと広告文の関連性をより高めた広告グループを作成する必要があるかもしれません。


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※ユーザーの検索意図は「格安・激安の国内航空券探し」
※重要なキーワードの為、競合他社よりも少しでもユーザーニーズに合わせるために「格安」と「激安」を広告グループを分けて訴求。

ただし、上記のキーワードに国内旅行先の目的地が加わったキーワードであれば以下の様な広告グルーピングを推奨します。


※ユーザーの検索意図は「沖縄への航空券」

「国内航空券 格安 沖縄」「国内航空券 激安 沖縄」などのキーワードの場合はユーザーの検索意図は「沖縄への航空券」の方が「安さ」よりも優ると考えることができます。これにより、これらのキーワードは1つの広告グループ内で管理し、同一の「沖縄」訴求の広告文で管理しても良いと考えることができます。

※注意
「国内航空券 格安 沖縄」「国内航空券 激安 沖縄」などのキーワードを別の広告グループとして作成してすべてのキーワードに広告文を合わせるという方法もあるかもしれませんが、それだと日本全国の国内航空券を扱うアカウントの場合、広告グループが膨大な数に登り、大事な運用に支障をきたす可能性が考えられるため、ここでは推奨致しません。どこまでやるか?も非常に重要ですが、どこを切り捨てるか?も前者以上に重要な指標となります。

プレイヤーによっていろんな考え方があっていいと思うんです。ここで紹介したのはあくまで1例ですが、掛けあわせキーワードのどの部分にユーザーの意図が強く含まれているのかをしっかりと把握し、必要に応じて広告グループを作成していくことでより良い訴求と運用が可能となります。

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