リスティング広告はもはやインフラだ!ウォルマートに見る、これからのリスティング広告との接し方

大分前に公開された記事なんだけど、先週末に山奥に篭った際にこの記事を再度思い返し、さまざまな思考を巡らせ、構想を練った。しかし現時点だとテクノロジーや広告主の思考など、さまざまなものが追いつきにくいなぁと感じるのだけれども、自戒の意味も込めて覚書的に書くことにした。実現するのであればやりがいもひとしおだろうと思う。

参照URL:【CEDEC 2013】「良いゲームには、良いマーケティングを」グーグル定元氏が語る楽しい広告

ウォルマートは「マーケティング予算ゼロ」を掲げているそうです。Every Day Low Priceが同社の最大の戦略です。しかし同じくグーグルのサービスであるAdWordsなどのリスティング広告は数十億円規模で打っているそうです。これはマーケティングとは違うのでしょうか? 何と、その予算は店舗の前に道路を引いたり駐車場を作る予算と同じ予算が使われているそうです。つまり、ウォルマートはリスティング広告を道路や駐車場を整備することと同じく「来るべきお客さんがきちんと来れるように道を作る」のと同等に考えているということです。マーケティングが「買う人を増やすこと」とすれば、ウォルマートがやっていることはマーケティングの範疇ではないということです。


「リスティング広告費は固定費ではなく、変動費で考えるべき」といった話はリスティング広告業界ではよくある話だった。勿論これはある意味正解で、ある意味においては不正解になり得える。

このくらいの話は日本でも頻繁に起こることなんだけれど、どうやらウォルマートはその概念すら飛び越えていた。道や駐車場を作る費用と同様にGoogle アドワーズを中心としたリスティング広告費用として計上しているのだ。つまり、リスティング広告はインフラと同等の扱い、いや、ポテンシャルという意味ではそれ以上のものとして取り扱われているのかもしれない。

スマートフォンやタブレットを中心とした持ち運びの出来るデバイスの普及により、こういった店舗への誘導も本格化している今だからこそ、僕たちのリスティング広告の考え方、取り扱い方、接し方などを改めて考え直す時期なのかもしれないと真剣に思う。

※補足
尚、日本では一風堂やはなまるうどんが来店へのアプローチとして定期的にGoogleアドワーズのディスプレイネットワークへ出稿しているのを確認出来ている。これの問題は計測が限りなく難しいことだ。

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