検索連動型広告とSEOの理想の関係性


Search Summit2013でも話したように、「検索」という行動は現代の革命であり、これからしばらくの間は衰退することはないと断言できるほどに重要な行動指標の1つであり、デジタルマーケティングという広義の中においても最も重要な施策となります。例えばだけれど、アトリビューションを行うにも、しっかりと耕した畑の上(検索という土台)で無ければ、綺麗な花が咲く事は無いのと同様に。

ご存知の通り、「検索」という行動を行うユーザーを取り込むには検索連動型広告とSEOの2つの手法がありますが、それぞれに明確な役割を与えて施策を行っている企業は決して多くはありません。そんな時に、僕は以下の様な形で検索連動型広告とSEOの関係性を提示します。


※図ではリスティング広告とはいっているけど、今回の記事の中では検索連動型広告の意が強い

これはとあるセミナーで使ったスライドなんだけれど、僕は検索連動型広告をスイング投資(株価が下がれば買い、上がれば売るという投資手法で、主に短中期的に売り買いする投資手法)として捉え、SEOを長期投資として説明します。投資が苦手な方の為に解説すると、検索連動型広告は短期的に利益を出すことが出来る瞬発能力が優れた投資であり、SEOでは長期的な成果を見据えた前段的な投資なんですよね。

※勿論、SEOにはブラックハットと呼ばれる瞬間風速的に利益を上げるような手法もあるけれど、盛大なブーメランになる可能性が高いのでここでは省いて解説します。補足しておくと僕はブラックハットが決して悪だとは思いません。どんなものでも使い方次第だと思うからです。

世の中では「検索連動型広告とSEOどちらが優れてる?」みたいな二者択一的な議論になりがちなんだけれど、この2つの場合、どちらが優れているではなくて、どちらにも役割があって、物事には向き不向きがあるということを忘れてはいけないと思うのです。

となれば、どちらか片方にだけ依存する、というのは特殊なビジネスを覗いては少しおかしなことに気づくはずです。偏った思考はビジネスを原則させます。長期的なビジネスの成長を目指すのであれば双方に適切なリソースや資源を投資することが重要と言えるでしょう。そしてそれは経営者視点からすれば、大きなリスクヘッジともなるはずです。

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