努力のベクトル
頑張れ!頑張れ!
もっと頑張れ!!
必死で努力しているのに全然前に進んでいる感がない。残業続きで自分はこんなに頑張っているのに報われない。もしくは「なんでお前はわかんねーんだよ」的に言われてしまうなんてことがあるかもしれませんし、無いかもしれませんね。でも実際にはよくあることなんですよね。
実はそれ、誰のせいでもなく、自分のせいなのかもしれないですよ。そういった時は大抵努力のベクトルが誤っていることが大半なのではないかなと思うことがあります。
例えば、速読を始めたいなぁという人ががむしゃらに多読をするというのは愚行です。イシューからはじめよの安宅さん的に言うのであれば、まさに「犬の道」ですね。
「的外れなところで頑張ることに価値なんてない!」 by 神代圭介(インベスターZ)
ではどうするのか?
速読をするためには速読の手法を学ぶ必要があるんですね。本には正しい本の読み方、効率よく記憶する読書法が存在します。そういったことを多読する前に学ぶべきです。もしくは読み進めながら読書が自身に定着しているのかをしっかりと検証すべきです。振り返りもせずがむしゃらに読む努力だけを繰り返すのは犬の道です。
これに限らず、知識と知恵の話よろしく、知識が無い人に知恵が生まれることはありませんから、初心者は先に知識を入れる努力を行わなければいけません。知識がない状態で知恵を絞り出そうとする行為は無駄な努力です。
これらの最大の問題は、無駄な努力を繰り返している本人に頑張ってる感が発生してしまうという部分です。「あんなに努力したのに…」「寝ないでトライしてたのに…」などなど、数え上げれば切りがないですが、成果が出ない努力は無駄ですよね。
新しいことを学ぶには正しい順序があります。なので、まずその問題をクリアするにはどういった項目が必要になるのかを見極め、順序に合わせて組み立てていく必要があります。そして定期的にそのサイクルを見つめ直し検証する。そうすることで更により効率のよい運用方法に切り替えることが出来れば、努力のベクトルを見誤ることは劇的に少なくなるはずです。
勿論、その学びの順序を指摘してあげることや、努力のベクトルを正しい方向に導くのがマネジメントの仕事の1つでもあります。
自分を変えることができるのは、自分だけ
久々にブログ書いててめんどくさくなってきましたのでちと強引にまとめますけれど。
ある国に「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない」という諺があるように、自分を変えることができるのは、自分だけだということも忘れてはいけません。どれだけ優秀な上司がいてあなたを正しい方向に導いてあげたとしても、最後に決める、決断することができるのは自分だけです。
今のあなたの努力のベクトルは正しい方向を向いていますか?
講談社 (2013-09-20)
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