ROI改善!キーワード入力補助機能を利用したリスティング広告最適化手法

少し前に書いた短期的にリスティング広告のROIを爆発的にあげる方法という怪しい題名の手法が、実務者レベルで大好評というご報告を頂きましたので、続編を書かせて頂くことになりました。

尚、今回の記事も、主にBIGキーワードでの入札価格が高騰してしまっており、費用対効果が悪くなってしまってるという方々のお役に立てる可能性があります。また、BIGキーワードへの入札方法は競争の激しいBIGキーワードの対処法という記事でも詳細に記載していますので、ご確認ください。

今回書き出す内容は実際にどの程度流入されて、どの程度結果がでているのか、等を効果検証した結果であり、机上の空論ではありません。

キーワード入力補助機能を利用したリスティング広告最適化手法

Yahoo!、Googleともに検索窓にキーワードを入力した際に、入力中のキーワードに合致する候補のキーワードをお薦めしてくれる機能、それがキーワード入力補助機能です。

キーワード入力補助機能-Yahoo
※Yahoo!で「ダイエット」と検索しようとした場合

キーワード入力補助機能-Google
※Googleで「ダイエット」と検索しようとした場合

検索エンジン回りのビジネスをされている方々では、「こんな補助機能って利用する人いるんか?」と、一見思ってしまうようなキーワード入力補助機能ですが、実はこのキーワード入力補助機能、意外とクリックされているようです。

そしてキーワード入力補助機能は、私たちの検索を助けてくれるだけでなく、リスティング広告のROI改善にも役立つのはあまり知られていません。

短期的にリスティング広告のROIを爆発的にあげる方法でもお伝えしたように、BIGキーワードへの入札は高くなってしまっていたり、費用対効果が合わない、予算がかかりすぎるなど、さまざまな問題が多く、予算が限られている施策では、入札をすることさえ躊躇してしまいます。

しかし、このキーワード入力補助機能を利用して、BIGキーワードへ入札しなくても、BIGキーワードで検索をするユーザーをBIGキーワードよりも比較的安く、キーワードによっては大量に自社へ誘導することができます。

それは、自社に合うBIGキーワードを検索エンジン上の検索窓に入力し、キーワード入力補助機能に表示される「よく検索されているキーワード」に入札して、広告を表示させるという手法です。

ここからは前回同様に、キーワード入力補助機能に表示される関連キーワードの中でも、出来るだけニッチなキーワードを見つけることができれば、そのキーワード入力補助機能はスパム行為によって表示されているキーワードである可能性が高く、(あくまで可能性です)普段は検索されることすら皆無であろうキーワードの場合も、かなり多いわけです。そういった普段使いではないキーワードの場合は、入札価格が数円で可能となる為、非常に費用対効果の良い施策となります。

キーワード入力補助機能-yahoo
Yahoo!で「SEO」と入力すると、かなりあからさまのモノも出現しますね…
 

キーワード入力補助機能を利用した検索エンジンスパム

Yahoo!の検索窓にキーワードを入力した場合に表示される関連キーワードを操った検索エンジンスパムを提供している会社がいくつかあるようで、それらによって表示されているいかにもありえないと思われるようなニッチなキーワードを狙うのがコツです。

こういったスパムのなくならない理由は、本質を理解していない為に「スパムである」ということすらわからない担当者が真剣に売り込んでくるので、クライアント側も信用して契約するという一連の流れですね。”知らない”というのは恐ろしいことです。

みなさん既にお気づきのように、この手法はGoogleではなくYahoo!にて有効な手段です。
 

テクニックよりも”本質”が大事

今回ご紹介したような手法は、たしかにROIが改善したり、ROIが改善したことにより更なるビジネスチャンスが広がっていく可能性を秘めていますが、一つのテクニックであり、リスティング広告の”本質”ではありませんので、テクニックだけを求めないようにすることが、リスティング広告の費用対効果を高めるコツです。
しっかりとした基盤を固め、”本質”を理解し、その上でテクニックを駆使して、全体最適化に臨みましょう。

リスティング広告の”本質”はリスティング広告のはじめ方などで理解できるかと思います。

尚、このキーワード入力補助機能を利用して行うリスティング広告最適化手法は、通常のキーワードを探し出すことにも役立ちます。
※もともとはそういった利用方法でキーワード入力補助機能を使用していました。

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