小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則/感想


題名通り、小さなチームでいかに結果を出すか、競合に勝るにはどういった取り組み方が必要なのかを筆者達の経験から書き出された書籍です。

さまざまな書籍を読まれている人たちには既にご存じの内容も多数記載されていますが、ここまで断言してもらうと読んでいる方としても気持ちがいいです。

ただし、すべてに賛同できるわけではなく、随所随所で参考になる個所が出てくると思うので、その一部をレバレッジメモとして書き記したいと思います。

小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則/レバレッジメモ

失敗から学ぶことは過大評価されている
自然界とまったく同じで、進化は常にうまくいったものの上に築かれ、過去の失敗は引きずらない。あなたもそうあるべきだ。

先に進む
何かをするなら、重要なことをしよう。有名でもない彼らは、どこからかやってきて、何世紀も続いた古いモデルを破壊した。あなたも自分の業界で同じことができる。

まずは作り始めよう
あなたのアイデアにはそんなに価値があるだろうか。作り始めるまであなたの素晴らしいアイデアはアイデアに過ぎない。それはみんな持っているものだ。重要なのは始めることだ。

売却するつもりのビジネスは廃却される
何とかいい仕事をしているなら、やり続けるのだ。チャンスは何度も巡ってはこない。大切なビジネスならばなおさら取り逃がさないことだ。

やることを減らす
プロジェクトは、自分で恐れているほど深刻ではないだろう。最終的にはさらにいいものを作るいい機会でもある。何が本当に重要か徹底的に見極めよう。

変わらないものに目を当てる
流行はさりゆく、という事実を忘れないでほしい。変わらないい機能に焦点を当てれば、時代遅れなんて言葉はまったく関係がなくなるはずだ。

真似てはいけない
真似る、これは失敗の方程式である。模倣することによる問題とは、理解を飛ばしてしまうことだ。理解とはあなたが育てるべきものである。なぜあることが機能しているのか、またはなぜあることがそういう仕組みにんあっているのか、あなたは理解しなくてはいけない。ただコピー・ペーストするとそれが抜けてしまう。表面化にあるすべてを理解するかわりに表面だけ再利用しているだけである。

競合相手以下のことしかしない
あなたの製品やサービスがより少ないことしかできないからといって恥じてはいけない。それを強調しよう。それを誇りにしよう。競合相手が多様な機能リストを売りにするように、それを積極的に売り込もう。

決定は一時的なもの
小さなチームの大きな利点は方針をすぐ変えられることだ。大きな会社と違い、素早く動けるのだ。だからこそ、「今日」に視点を合わせ、明日考えればいい。そうしなければ、時間やエネルギーを起こりえない問題に注ぐことになってしまう。

ひらめきには賞味期限がある
みんながアイデアをもっている。アイディアは不死身だ。アイデアは永遠だ。一方、っひらめきは永遠に持続できるものではない。果物や牛乳のように賞味期限がある。何かしたいことがあれば、今しなければいけないい。しばらく放っておいて二か月後に取り掛かるというわけにはいかない。「後でやる」とは言えない。「後で」ではそんなにやる気満々でもないだろう。

小さなチーム、大きな仕事―37シグナルズ成功の法則/まとめ

仕事に対する考え方を改めて見直すのにはすごくいい書籍かもしれませんし、新しい形の仕事のありかたを具体的に書き記してくれているので、自分なりに噛み砕いて導入できる箇所が多く記載されています。

個人的にはやることを減らすという内容には激しく同感ですし、真似てはいけないは常に自身でも考えていることだったので、参考になったというよりも、本書を読むことでより間違っていないと再確認できるような書籍でした。

レバレッジメモに記載はしていませんが、ビジネスのスタートアップに関する内容なども多く記載されています。起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なことと合わせて読んで頂くと、会社の設立からビジョンや運営まで理解できるのではないかなという意味でも、お薦めです。

本書は170ページ程度で難しいことを書いていないので、1-2時間あれば十分読むことができますし、内容的にもさまざまな書籍に書かれていることを集約したような印象が強いので、あまり書籍を読まないような方に非常にお薦めの書籍です。

読み終えた後、やる気にさせてくれる書籍ですよ。

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