何故、リスティング広告はPPPPPDCAであるべきなのか?

「分析は8割で十分」という話を良くします。これはデータや分析の精度というのは時間をかければかけるほど良くなるのは当たり前なのですが、ある程度のボリュームを超えたあたりで時間当たりの精度向上の曲線は鈍くなる傾向があるからです。大事なのはその材料から意思決定が出来るかどうかなので、意思決定ができるのであればそれらは多少荒くてもいいですし、そんな時はスピードを重視するためにも、「分析は8割で十分」なんですね。経験が豊富になってくれば5割程度でジャッジすることも容易です。

Mark Elliot Zuckerberg
マーク・ザッカーバーグも「完璧を目指すよりまず終わらせろ -Done is better than perfect.-」といいましたね。これは確かに理にかなっていて、上で紹介した「分析は8割で十分」といったことと同じ意味だとして僕は捉えてます。つまり、そのプロダクトにとって何が最も大事なのか?それを注視していれば問題ないというわけですね。

それとは対照的に、リスティング広告においては事前準備が非常に重要です。1つは私たちが取り扱うものは”お金”だからに他なりません。始めの1クリックから”お金”が発生してしまいますから、事前準備をしっかりとしておく必要があるのです。もう1つは思考の問題です。人間はそこまで器用にできていない。

多くのケースで当てはまりますが、リスティング広告プレイヤーは1つのプロダクトに完全にコミットするのは稀です。1つのプロダクトが仕上がれば、次のプロダクトが待ち構えているはずです。複数のプロダクトをマルチタスクでこなせる人もいらっしゃるかとは思いますが、全ての人間がそこまで器用にこなせるリスティング広告プレイヤーとは限りません。

さらに言えば、申し訳ないですが、あなたが脳みそに汗をかき、時間をかけ、必死に絞り出した仮説は必ず外れます。大事なのは仮説が外れたあとの”行動”にかかっています。であるとするならば、事前にプランニングを徹底的に行い、一の矢だけではなく、二の矢、三の矢も用意しておくことでその後の運用がスムーズに行えるようになるでしょう。

最近の流行り言葉で言えば「ピボット」です。仮説は総じてピボットが行える状態まで仕上げて初めて仮説としての価値があると言っても過言ではありません。だから「もっと考えろ」と言うのです。

準備を怠ることは、失敗するための準備をするようなものだ。 by ベンジャミン・フランクリン

ここで僕が強調したいのは、アカウントの成功そのものをイメージするというよりも、成功するためのステップをイメージすることが重要だという部分です。単に望ましい結果を期待するだけではなく、目標達成の細かいプロセスを頭に描くこと。それらを繰り返し考えることが出来る癖を付けることができれば、さまざまなシーンでその思考が必ずあなたを助けてくれることになるでしょう。

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