「リスティング広告はどんどんクリックしよう」という発想は間違っている。
先日、とあるイベントで「リスティング広告はどんどんクリックしよう」という話が上がったようで、それが拡散されているのを見て正直黙っていられなかったので少しだけ書く。だって誰も書かないんだもの。特に特定の人や発言の上げ足を取りたいわけでは断じてないので、そのあたりだけご了承いただければと思います。
リスティング広告はどんどんクリックしよう(仕事の一環として)。その先に何があるのかどんどん見てみよう。 #cssnite_kobe3
— CSS Nite in KOBE (@cssnite_kobe) September 7, 2013
僕はこの日は福岡で仕事だったので、当日会場にはいなかったからこの発言の文脈のすべてを理解しているわけではないし、この発言自体が正しい表現でツイートされているのかの真意を確かめる術はないのだけれど、それにしてもこの表現はさすがに配慮が無さすぎると思う。(公式アカウントのツイートが表現を誤っている事に期待している)
特にCSS Niteは地方などで活躍する多くのデザイナーやプログラマーなどが参加する権威あるイベントで、これからSEOやリスティング広告を少しずつでも学んでいくフェーズにある方々が参加するイベントだろうし、そんな人たちにこういった明らかに間違っている思考を僅かでも植えつけるのは良くないと思うんだよね。
「なんでリスティング広告をクリックしてはいけないのか?」と疑問に思う人は、「世の中のみんなが購入意欲も無しにリスティング広告をクリックしまくってしまったらどういう世の中になるのか?」と考えてみると良いのです。そんな状況になってしまったら、リスティング広告業界のみならず、検索業界全体にゲーム理論で言うところの強ナッシュ均衡が生じてしまい、リスティング広告そのものへの投資自体が見直されてしまう可能性だって含まれているのだから。そんなの誰も求めてはいないし、だれも幸せにならない。
これらを含め、「リスティング広告はどんどんクリックしよう」という発想は間違っていると断言しよう。
※追記※
初めに「リスティング広告を本気で学ぶのであれば、右クリックで「リンクアドレスをコピー」がマナー」とも書いたんですけど、どうやらこれだとクリックされたことになる(こちらの調査ではそのような解釈になる。詳しい方、コメントください)ので、基本は「リンクアドレスをコピー」して、そのURL内にあるリンク先のURLの部分だけを抜き出して調査するしかないようです。
※SQUEEZEさんが詳しく解説してくれてます!
参照URL:http://squeeze.jp/blog/web-marketing/listening-url/
※2013.09.10、上記の記事について直接ご連絡いただき、追記記事を書きましたのでご確認ください。
参照:「リスティング広告はどんどんクリックしようという発想は間違っている。」の真意について
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